おくすり手帳活用の啓蒙リーフレット
薬を処方してもらう時
病院で薬を処方してもらうとき
医師があなたに薬を出す場合、あなたの症状やこれまでの病気の経過や体質、何か他に合併した病気はないかどうか等を確かめた上で、最も適切な薬を選びます。
そのためには、患者さんの方からも、積極的に大事な情報を医師に伝える必要があります。
次に述べるような事柄は特に大切ですから、もしあなたに当てはまるようなことがあれば、診察を受けるときに医師に伝えてください。
そのためには、患者さんの方からも、積極的に大事な情報を医師に伝える必要があります。
次に述べるような事柄は特に大切ですから、もしあなたに当てはまるようなことがあれば、診察を受けるときに医師に伝えてください。
アレルギーはありませんか?
これまでに使った薬で、ジンマシンや発疹が出たり、何か副作用らしい症状が出たことはありませんでしたか?
その薬は何の薬でしたか?
名前は覚えていますか?
その他、食べ物や化粧品、植物などで、ジンマシンや発疹、喘息や花粉症などを起こしたことはありませんか?
その薬は何の薬でしたか?
名前は覚えていますか?
その他、食べ物や化粧品、植物などで、ジンマシンや発疹、喘息や花粉症などを起こしたことはありませんか?
他に病気はありませんか?
病気によっては、薬が効き過ぎて副作用が起こりやすくなったり、もとの病気が悪化する場合があります。
- 重い肝臓病
- 腎臓病
- 心臓病
- 喘息(中でも、解熱鎮痛剤によってひどくなる喘息は注意)
- 胃・十二指腸潰瘍
- 緑内障
- 前立腺肥大
- ケイレン
のある人、あるいは、以前にこのような病気があると診断された人は、特にご注意ください。
他の病院や他科で処方され常用している薬はありませんか?
薬局で買った薬や民間薬、健康食品は使っていませんか?
薬局で買った薬や民間薬、健康食品は使っていませんか?
薬の中には、飲み合わせ(相互作用)によって薬が効きすぎたり、逆に効かなくなったりする組合せがあります。
そのような相互作用を起こす薬はいろいろ有りますが、重大な相互作用を起こすものは比較的限られています。
そのような相互作用を起こす薬はいろいろ有りますが、重大な相互作用を起こすものは比較的限られています。
薬の中には、決められた量よりも多く飲んでしまうと、重大な副作用を生じるものがあります。
- ワルファリン(血液を固まりにくくする)・・・出血する
- テオフィリン(喘息の薬)・・・ケイレン、不整脈
- キノロン系抗菌薬・・・ケイレン
- 抗不整脈薬、抗精神病薬・・・不整脈
- 血糖降下薬(糖尿病の飲み薬)・・・重症の低血糖症状、昏睡
何のくすり?
医師はあなたの病気の症状や原因を診て薬を処方します。自分の薬が何のために出ているのかが分からないと、飲み違えたり、副作用と病気そのものの症状とを勘違いして、不要な心配をすることにもなりかねません。
処方された薬が何のために必要なのか、確かめておくことはとても大切です。
分からないときは、遠慮なく医師や薬剤師にたずねる習慣をつけましょう。
処方された薬が何のために必要なのか、確かめておくことはとても大切です。
分からないときは、遠慮なく医師や薬剤師にたずねる習慣をつけましょう。
薬はその人だけのものです
症状や病状は、一見同じように見えても一人一人微妙に違います。
その薬が自分に良く効くからといって他の人にあげたり、逆に他の人からもらったりしないようにしてください。
その薬が自分に良く効くからといって他の人にあげたり、逆に他の人からもらったりしないようにしてください。
薬は決められた量、回数、飲み方(食前、食後、食間など)を守ること
決められた量よりも多く飲んだり、短い間隔で飲んだりすると薬が効きすぎて副作用を起こすことがあります。
また、決められた量より少なく飲んだり、間隔を長くあけて飲むと、充分な効果が現れないこともあります。
また、決められた量より少なく飲んだり、間隔を長くあけて飲むと、充分な効果が現れないこともあります。
医師に正しく伝えることが大切です。
自分勝手に薬の量を調節する前に、まず、自分の症状を医師に正しく伝えることが大切です。
薬によっては、量や服用時間にそれほど神経質にならなくてもよいものもありますが、(「薬の飲み方」の項を参照)医師に相談して決めるようにしてください。
薬によっては、量や服用時間にそれほど神経質にならなくてもよいものもありますが、(「薬の飲み方」の項を参照)医師に相談して決めるようにしてください。
薬の飲み方
薬の飲み方
薬はコップに半分から1杯の水、もしくは湯ざましで飲んでください。水なしで飲むと、食道や胃を荒らすことがあり、ひどい場合には食道や胃に潰瘍ができることもあります。
ミルクやお茶、コーヒー、アルコール飲料などで薬を飲まないでください。
水以外で薬を飲むと、吸収が悪くなって薬の効果が弱くなったり、極端に早く吸収されて薬の効果が強まり、副作用が現れたりすることがあります。
ミルクやお茶、コーヒー、アルコール飲料などで薬を飲まないでください。
水以外で薬を飲むと、吸収が悪くなって薬の効果が弱くなったり、極端に早く吸収されて薬の効果が強まり、副作用が現れたりすることがあります。
かまずに飲んでください
特別の指示がない限り、薬はふつう、かまずに飲んでください。
特に「食後2時間」や「食前」(空腹時)に飲むようになっている場合には、多めの水で飲むと胃の負担が少なくなります。
特に1日1~2回飲めばよい薬(長時間効く薬)は絶対にかまないようにしてください。
特に「食後2時間」や「食前」(空腹時)に飲むようになっている場合には、多めの水で飲むと胃の負担が少なくなります。
特に1日1~2回飲めばよい薬(長時間効く薬)は絶対にかまないようにしてください。
「食後」という指示は?
「食後」という指示は、ふつう食後30分以内に飲みます。
これは、食後でないと薬が効きにくい場合もありますが、食後にしておくと、飲み忘れが少ないため、便宜上そうしている場合もあります。
また、空腹時に薬を飲むより胃に対する負担も軽減できます。
これは、食後でないと薬が効きにくい場合もありますが、食後にしておくと、飲み忘れが少ないため、便宜上そうしている場合もあります。
また、空腹時に薬を飲むより胃に対する負担も軽減できます。
食事を抜かしたときに
「食後」というと、たまたま食事を抜かしたときに、薬まで抜かしてしまう人がいますが・・・
抜かすと、1日の必要量が足りなくなることで、期待した効果が得られない恐れもあります。一般的には、食事を抜かした時でも、いつもの食事時間がきたら、薬を飲んでください。(多めの水と一緒に)
※例外もあるため、詳しくは医師とよく相談してください。
抜かすと、1日の必要量が足りなくなることで、期待した効果が得られない恐れもあります。一般的には、食事を抜かした時でも、いつもの食事時間がきたら、薬を飲んでください。(多めの水と一緒に)
※例外もあるため、詳しくは医師とよく相談してください。
「毎食前」という指示は?
吐き気止めや、食欲増進のための薬の場合は、食べる前に飲んでおいた方が、食事がしやすくなるので食前に飲みます。
吸収されやすいように、特に食前に飲むように指示される薬もあります。
「食前」は忘れることが多く、飲み忘れたら抜かしてしまう人がありますが、飲み忘れたら食後でも構いませんから飲んでください。
吸収されやすいように、特に食前に飲むように指示される薬もあります。
「食前」は忘れることが多く、飲み忘れたら抜かしてしまう人がありますが、飲み忘れたら食後でも構いませんから飲んでください。
「食後2時間」という指示は?
この指示を食間として表示していることも多いようです。
食間と表示すると、食事の途中で飲む人がいるので、「食後2時間」としています。
これも忘れる人が多いのですが、忘れた時は気が付いた時にすぐ飲むようにしてください。
食間と表示すると、食事の途中で飲む人がいるので、「食後2時間」としています。
これも忘れる人が多いのですが、忘れた時は気が付いた時にすぐ飲むようにしてください。
「寝る前」という指示は?
「寝る前」という指示の場合は、就寝の20~30分前に飲んでください。
寝たままで、特に少量の水で薬を飲んだりすると、胃に入る前に途中で食道に引っかかり、そこで溶け出すので、刺激の強い薬では食道に傷をつけ、潰瘍を作ることがあるため、寝たままでの服用はできるだけ避けてください。
寝たままで、特に少量の水で薬を飲んだりすると、胃に入る前に途中で食道に引っかかり、そこで溶け出すので、刺激の強い薬では食道に傷をつけ、潰瘍を作ることがあるため、寝たままでの服用はできるだけ避けてください。
「6時間毎」「8時間毎」「12時間毎」
「6時間毎」「8時間毎」「12時間毎」という指示は、血液中の薬の量を特に一定に保って欲しい場合に出されます。抗菌薬や、喘息患者の治療の際に多い指示です。できるだけ時間どおりに飲んでください。30分~1時間程度前後することは、全く問題ありませんが、2~3時間以上はずれないように注意してください。
時間ごとに飲まなければならないからといって、真夜中にわざわざ起きてまで飲む必要はありません。
夜中に飲まなくても毎食後と寝る直前に飲んで構いません。
時間ごとに飲まなければならないからといって、真夜中にわざわざ起きてまで飲む必要はありません。
夜中に飲まなくても毎食後と寝る直前に飲んで構いません。
薬を飲み忘れたときはどうするの?
飲み忘れたのは一日何回飲む薬ですか?
1日3~4回、1日2回、1日1回朝、1日1回寝る前
飲み忘れをした時どうするかは、1日何回飲んでいるかによって違います。
たいていは、以下のようにして飲んでかまいませんが、薬によっては例外もあるため、それぞれの薬の説明書を参照するか、医師にたずねて頂くのが良いでしょう。
1日3~4回、1日2回、1日1回朝、1日1回寝る前
飲み忘れをした時どうするかは、1日何回飲んでいるかによって違います。
たいていは、以下のようにして飲んでかまいませんが、薬によっては例外もあるため、それぞれの薬の説明書を参照するか、医師にたずねて頂くのが良いでしょう。
1日3~4回使用する場合
気が付いた時に、飲み忘れた分をすぐ飲んでください。
ただし、次の時間が迫っている場合(たとえば2時間以内程度)には1回分を抜かして、その次からいつものように飲んでください。(2回分を一度に飲まないでください)
対症療法の薬(=原因療法ではなく、「痛み止め」などのように、ただ症状を軽くするためだけの治療)で、症状が強くなるなら、次の服用時間が迫っていても服用して構いません。
その場合には、次の服用時間まで少なくとも3時間程度は時間をあけてください。
ただし、次の時間が迫っている場合(たとえば2時間以内程度)には1回分を抜かして、その次からいつものように飲んでください。(2回分を一度に飲まないでください)
対症療法の薬(=原因療法ではなく、「痛み止め」などのように、ただ症状を軽くするためだけの治療)で、症状が強くなるなら、次の服用時間が迫っていても服用して構いません。
その場合には、次の服用時間まで少なくとも3時間程度は時間をあけてください。
1日2回の場合
気が付いた時に、飲み忘れた分をすぐ飲んでください。
ただし、次の時間が迫っている場合(たとえば3時間以内程度)には1回分を抜かして、その次からいつものように飲んでください。(2回分を一度に飲まないでください)
対症療法の薬で、症状が強くなるなら、次の服用時間が迫っていても服用して構いません。
その場合には、次の服用時間まで少なくとも6時間程度は時間をあけてください。
ただし、次の時間が迫っている場合(たとえば3時間以内程度)には1回分を抜かして、その次からいつものように飲んでください。(2回分を一度に飲まないでください)
対症療法の薬で、症状が強くなるなら、次の服用時間が迫っていても服用して構いません。
その場合には、次の服用時間まで少なくとも6時間程度は時間をあけてください。
1日1回(朝)の場合
その日のうちに飲み忘れに気付いた場合は、すぐに飲んでください。もし、夜中に飲んでいないことに気が付いたら、朝まで飲まないで、翌朝1回分を飲んでください。(2回分を一度に飲まないでください)
ただし、対症療法の薬で、症状が強くなるなら、次の服用時間が迫っていても服用して構いません。その場合には、次の服用時間まで少なくとも8時間程度は時間をあけてください。
ただし、対症療法の薬で、症状が強くなるなら、次の服用時間が迫っていても服用して構いません。その場合には、次の服用時間まで少なくとも8時間程度は時間をあけてください。
1日1回(朝)の場合
血圧の薬や糖尿病の薬の場合
血圧の薬や糖尿病の薬の場合
血圧の薬や糖尿病の薬の場合は、1日程度薬を飲まなくても心配要りません。寝る前に飲むと効きすぎて、かえって副作用を起こしやすくなることがあります。
心不全の薬の場合は、十分症状が安定しているようなら1日くらい薬を抜かしても心配要りませんが、心不全症状がある人の場合は少々遅くなっても忘れた分を飲んだ方がよいでしょう。
心不全の薬の場合は、十分症状が安定しているようなら1日くらい薬を抜かしても心配要りませんが、心不全症状がある人の場合は少々遅くなっても忘れた分を飲んだ方がよいでしょう。
1日1回(寝る前)の場合
便秘薬や睡眠薬を飲み忘れた場合、次の日からまた飲んでください。
その他の薬の場合は、翌日の午前中までに気が付いたら、その時に飲んでください。翌日の午後以降に気が付いたら、前回の分は抜かして、寝る前に1回分を飲んでください。(2回分を一度に飲まないでください)
ただし、対症療法の場合は、症状が強くなるなら、次の服用時間が迫っていても服用して構いません。
その場合には、次の服用時間まで少なくとも8時間程度は時間をあけてください。
その他の薬の場合は、翌日の午前中までに気が付いたら、その時に飲んでください。翌日の午後以降に気が付いたら、前回の分は抜かして、寝る前に1回分を飲んでください。(2回分を一度に飲まないでください)
ただし、対症療法の場合は、症状が強くなるなら、次の服用時間が迫っていても服用して構いません。
その場合には、次の服用時間まで少なくとも8時間程度は時間をあけてください。
保管方法
薬の保管に関する注意事項
- 子供の手の届かないところにしまってください。
- 水薬は冷蔵庫に、ただし特別な指示がない限り凍らないように注意してください。
- 薬は湿気(浴室や台所)や熱、直射日光を避けて、涼しい場所に保管しましょう。
- 有効期限切れの薬を使用しないように注意しましょう。
有効期限の記載のない場合
- 通常の錠剤やカプセル:半年以上前の処方薬は使用しない。
- 水薬:1週間以上前の処方薬は使用しない。
飲み薬以外の薬
吸入薬
吸入薬の大部分は喘息の薬です。
発作を抑えるもの、発作を予防するものなどがあり、それぞれ効き方・使用法も違います。
吸入薬には、必ず使用説明書が入っていますので、よく読み、分からない場合は医師、薬剤師に聞いて、正しく使用してください。
発作を抑えるもの、発作を予防するものなどがあり、それぞれ効き方・使用法も違います。
吸入薬には、必ず使用説明書が入っていますので、よく読み、分からない場合は医師、薬剤師に聞いて、正しく使用してください。
軟膏・クリームなど皮膚外用剤
手を石けんできれいに洗い、指示にしたがって、1日1回~数回適量を指に付けて患部に塗ってください。
貼り薬
手を清潔にして乾燥させ、毛が少なく柔らかい、傷や傷跡のない皮膚に貼ってください。
長時間貼っているとかぶれることがありますので、かぶれやすい人は早めにはがしたり貼る場所を変えるなどしてください。
狭心症や心不全の貼り薬のように、全身の効果を期待するものもあります。
説明書や医師の指示に従ってください。
長時間貼っているとかぶれることがありますので、かぶれやすい人は早めにはがしたり貼る場所を変えるなどしてください。
狭心症や心不全の貼り薬のように、全身の効果を期待するものもあります。
説明書や医師の指示に従ってください。
坐薬(肛門に入れるロケット状の固形薬)
よく洗った清潔な手で包装から取り出し、根本(先のとがっていない方)をつまみ、先端(先がとがった方)を水で潤し、しゃがむ又は横になった状態で、お腹の力を抜き、先端から肛門の中に指で十分に押し込みます。ある程度入ると、坐薬は自然に奥に入って行きます。
温かい所に置いておくと坐薬が柔らかくなり入れにくくなります。そのときは冷水または冷蔵庫で冷やすと固くなり使いやすくなります。
温かい所に置いておくと坐薬が柔らかくなり入れにくくなります。そのときは冷水または冷蔵庫で冷やすと固くなり使いやすくなります。
軟膏(クリーム)の坐薬
肛門の周囲をきれいに洗って、軟膏やクリームを適量塗りこみ、そっと拭きます。
直腸内に入れる軟膏(クリーム)は、ふつう注入用の器具に入っています。
注入用器具の先端を肛門に挿入しそっと注入します。先端は少し水で湿らせると入りやすくなります。
直腸内に入れる軟膏(クリーム)は、ふつう注入用の器具に入っています。
注入用器具の先端を肛門に挿入しそっと注入します。先端は少し水で湿らせると入りやすくなります。
目の薬(点眼薬/眼軟膏)
点眼薬や眼軟膏を使用するときは、容器の先端が目やまつげに直接触れないように注意してください。使用後はしっかりとキャップを占め、清潔に保管してください。
点眼薬
手を石けんでよく洗い、上を向いて下まぶたを軽く引き下げ、反対の手で目薬の容器を持ち、1~2滴落としゆっくりと目を閉じてください。
まばたきはせず、しばらく目を閉じたままにしておいてください。緑内障や目の炎症のために使用している人は、滴下したあと、目がしら(目の内側の縁)を、指で1~2分間軽く押さえておいてください。
こうしておくと、薬が涙管を伝って鼻から全身に吸収されるのを防ぐことができます。(副作用も防止できます)
まばたきはせず、しばらく目を閉じたままにしておいてください。緑内障や目の炎症のために使用している人は、滴下したあと、目がしら(目の内側の縁)を、指で1~2分間軽く押さえておいてください。
こうしておくと、薬が涙管を伝って鼻から全身に吸収されるのを防ぐことができます。(副作用も防止できます)
眼軟膏
手を石けんでよく洗い、人差し指で下のまぶたを下げ、下まぶたの裏側に軟膏を薄く塗りこんでください。
特別な指示がない場合にはふつう1cmも塗りこめば十分です。
ゆっくりと目を閉じて・まばたきをしないで、1~2分間目を閉じてください。
終わったら、手を洗ってください。
特別な指示がない場合にはふつう1cmも塗りこめば十分です。
ゆっくりと目を閉じて・まばたきをしないで、1~2分間目を閉じてください。
終わったら、手を洗ってください。
鼻の薬(点鼻薬/スプレー)
点鼻薬や点鼻スプレーを使用する場合は、あらかじめていねいに鼻をかんでください。
ただし、無理してひどくかまないように気を付けてください。
ただし、無理してひどくかまないように気を付けてください。
点鼻薬
ベッドに仰向けになって、上を向き、指示された鼻の穴から薬を入れてください。2~3分間そのままにしておいてください。
清潔には十分注意してください。
容器の先端が鼻や皮膚に直接触れないようにしてください。
他の人への感染を防ぐために、他の人には使用しないようにしてください。
清潔には十分注意してください。
容器の先端が鼻や皮膚に直接触れないようにしてください。
他の人への感染を防ぐために、他の人には使用しないようにしてください。
スプレー
立つ、もしくは座った状態で容器の先端を鼻の穴に入れて、容器を垂直に保ちつつ、静かに息を吸いながら鼻腔内に噴霧してください。
使用後は容器の先端をティッシュペーパーなどで拭いて、清潔には十分注意してください。
容器の先端が鼻や皮膚に直接触れないようにしてください。
使用後は容器の先端をティッシュペーパーなどで拭いて、清潔には十分注意してください。
容器の先端が鼻や皮膚に直接触れないようにしてください。
副作用について
薬の副作用について
薬の副作用は、誰でも心配なものです。
副作用のことを話すと、患者さんが心配するので、あまり説明しない方がいいと以前は考えられていました。
しかし最近では、知らずに飲む方が余計心配だという患者さんも増え、十分に説明した方が副作用を早く発見でき、安全性も高まるという考えから、積極的に説明する医師も増えてきました。
副作用のことを話すと、患者さんが心配するので、あまり説明しない方がいいと以前は考えられていました。
しかし最近では、知らずに飲む方が余計心配だという患者さんも増え、十分に説明した方が副作用を早く発見でき、安全性も高まるという考えから、積極的に説明する医師も増えてきました。
すぐに受診すべき症状(一刻を争う症状)
次に示すような症状は、一刻を争う症状です。
たいていは、何千~何万人に一人と、まれにしか起こりませんが(低血糖性昏睡は別)、場合によっては死亡する場合も有る症状です。
以下のような症状が起こったら何をさておいても受診してください。
薬を使った本人が気が付けばもちろん、周りの人が気付いた場合でも、すぐに受診してください。
たいていは、何千~何万人に一人と、まれにしか起こりませんが(低血糖性昏睡は別)、場合によっては死亡する場合も有る症状です。
以下のような症状が起こったら何をさておいても受診してください。
薬を使った本人が気が付けばもちろん、周りの人が気付いた場合でも、すぐに受診してください。
- ジンマシンと同時に咳が出る:ショック症状の前兆です。
- ゼーゼー、急に呼吸困難:喘息やショックの一歩手前の症状です。
- 顔面蒼白、冷汗、ぐったりする:ショックに陥っていると考えられます。
- ケイレン:重症の中毒症状で、時には生命に危険な場合があります。心臓が不規則に拍動する場合(不整脈)や、ショックが重症になるとケイレンを起こすことがあります。
- 失神、意識不明、昏睡:インスリンや経口の糖尿病薬などによる低血糖、重症の不整脈、ショック、ケイレンなどで意識がなくなることがあります。
- 真っ赤な血やコーヒー色の吐物を吐く(吐血):食道、胃、十二指腸からの出血。
- 真っ赤な便、赤黒い便、コールタールか佃煮のりのような真っ黒な便:胃、十二指腸、大腸、直腸からの出血
- 急激な強い腹痛:胃や腸に穴が開いたとき
すぐに受診すべき症状(緊急性はないが、場合によっては重大な症状)
次のような症状は、前に述べたような緊急性はありませんが、場合によっては重大な症状になることもあります。多少の時間的余裕はありますが、やはり「すぐに受診すべき症状」と考えておいてください。
- のどの痛み、発熱、寒気:白血球が少ないとき(白血球減少症、無顆粒球症)。
- 皮下出血、青あざ、歯茎からの出血など:出血を止める成分の異常が生じている可能性が大きいです。
- 尿が全く出ない:急性の腎臓不全か、尿路がつまっている可能性があります。
- 目や皮膚が黄色、尿が黒っぽい、尿の泡まで黄色い:黄疸の症状で、重症な肝炎の可能性があるため、すぐに受診すべき症状です。
できるだけ早く医師に報告すべき症状
「できるだけ早く」というのは、放置すれば重症になる可能性が高い場合などで、その日か遅くとも翌日早々には診察を受けて、適切な処置を受けるのがよいと思われる症状を指します。
たとえば、皮膚のかゆみや発疹、関節炎などの軽度のアレルギー症状は、原因の薬を中止すればそのまま治ってしまうものが多いのですが、なかには重症になる場合もあるので、できるだけ早く受診し報告すべきです。
たとえば、皮膚のかゆみや発疹、関節炎などの軽度のアレルギー症状は、原因の薬を中止すればそのまま治ってしまうものが多いのですが、なかには重症になる場合もあるので、できるだけ早く受診し報告すべきです。
(早めに)医師に報告すべき症状
この項目の症状は、先の2つの項目ほどに一刻を争うような症状ではありません。
しかし、使用を中止したり、量を減らす必要があったり、副作用症状を軽減するのに他の薬が必要なこともあります。あるいは、他の病気の可能性も考えて検査が必要な場合等が考えられます。
すぐには重症にならないが、放置すると問題になる可能性があり、2~3日中あるいは次回受診時には医師に報告すべき症状と考えてください。
たとえば、鎮痛薬を飲んでいて腹痛がしたり、足がむくんできたような場合などです。
しかし、使用を中止したり、量を減らす必要があったり、副作用症状を軽減するのに他の薬が必要なこともあります。あるいは、他の病気の可能性も考えて検査が必要な場合等が考えられます。
すぐには重症にならないが、放置すると問題になる可能性があり、2~3日中あるいは次回受診時には医師に報告すべき症状と考えてください。
たとえば、鎮痛薬を飲んでいて腹痛がしたり、足がむくんできたような場合などです。
医師または薬剤師に相談した方がよい症状
例えば血圧や狭心症の薬を飲んだ時の頭痛などは徐々に慣れてきて、治療を続けているうちに頭痛を感じなくなります。
このような場合は心配せずに様子をみてください。しかし、長く続いたり、症状が強くて不快な場合には、医師や薬剤師に相談して、適切な判断をしてもらってください。
このような場合は心配せずに様子をみてください。しかし、長く続いたり、症状が強くて不快な場合には、医師や薬剤師に相談して、適切な判断をしてもらってください。